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薬物や外科を用いない治療

カイロプラクティックは、整体や鍼灸とともに、薬物や外科治療を行なわない、体に優しい治療法として民間に普及しました。ほとんどの場合、保険治療の適用にはならないので、実費負担が必要にはなりますが、その分、気軽に受けられる治療として人気があります。

薬の副作用や、長く続けることによって効果が薄れたり、また薬の飲み合わせによっては、他の疾患を引き起こしたりする可能性もありますが、その点、こうした治療法は、重篤な症状を引き起こすことはまずないと言われます。

その上、もし整体の効き目がないならカイロプラクティック、もしくは鍼灸やマッサージなど、治療法を変えたりして、自分に合っている治療法を探すことができるのもいいところです。一つの選択肢だけではなく、色々な方法を組み合わせても、治療の効果を高めることができます。

この様に、民間療法として、カイロプラクティックを取り入れたり、薬を使わない治療法としてさまざまな方法、ときにはストレッチや運動、食事療法なども考慮して、健康、そして気になる症状を減らしていけることは、それだけで大きな助けです。健康法のひとつとして、そして気になる部分の治療法として、多いにカイロプラクティックの考えを利用しましょう。

もしカイロプラクティックで具合が悪くなったら

それなりに長い間民間で行なわれていたカイロプラクティックですし、あまりよくない治療院は淘汰されるのが当然なので、繁盛しているところは、それなりに定評があるところです。ですが、やはりしっかりした医療の知識がある訳でもなく、ときには見込み違いなどもないとも限りませんから、もし違和感がある場合は、治療者がすすめる場合でも治療を止めて、接骨院や整形外科にかかったほうが確実です。

過去にカイロプラクティックでの事故や怪我の事例、そして訴訟にまで発展したケースもないとはいえません。最終的に、自分の感覚を頼りにして、違和感が拭えない場合には、施術をストップするようにしましょう。

関節や脊椎など、もし違えたら体への影響も大きく、ちょっとした民間医療のつもりがとんだ災難になることもありますので、くれぐれも施術者を選ぶこと、そしてできたら、海外の基準でもいいので、しっかりライセンスを持っている人、もしくは日本の鍼灸のライセンスを持っていて、カイロプラクティックの知識ももっている人の治療院に通い始めるといいでしょう。その辺りの判断を早めにしないといけません。施術中に具合が悪くなった場合も同様に早めにストップしましょう。

痛みがなくてもカイロプラクティック

特に体に痛みがなくても、また気になる症状がないとしてもカイロプラクティックに通うことによって、知らず知らずのうちに溜まっていた疲労、そしてよくない生活習慣、もしくは病気のもとを取り除くことができます。

カイロプラクティック治療院では、他に自宅で行なえる姿勢の矯正や体のストレッチなども指導してくれるので、その分、自分の健康維持のためのアイディアが沢山身に付くのも確かです。気軽な健康アドバイザーとして、整体院を利用するのもいいでしょう。民間治療ではあっても、それなりに長い時間治療院をつづけていたのなら、それなりのノウハウや知識の蓄積、治療法があるはずです。信頼できる関係を最寄りのカイロプラクターと築けるといいですね。 機械などを使わないで、手による施術なので、体への負担も少ないですし、もし不具合があったとしても、早めにそのことを告げることで、治療方法を再検討することができます。ですから、気になることがあったり、施術中、痛みを感じたらすぐにそのことをきちんと告げることが大事です。カウンセリングをしっかりして二人三脚でしっかりとよい関係を保っていきましょう。まずは気軽に相談にいってみると、よい施術者との出会いがあるかもしれません。

カイロプラクティックの価格

カイロプラクティックの価格は、だいたい一般的に5000円前後のことが多いです。もちろんいまは初回割引とか、クーポンなどのサービスを取り入れているところが多いですから、その分安くなるのが普通です。

予約を入れて、そのときにだいたいの症状の説明などをしていてもいいですが、初診時に体を見ながら、状態を説明してもかまいません。施術の時間は60分前後が多く、体の状態や調子によって前後することもあります。

日常生活での注意点や、痛みを繰り返さないための工夫などもしっかり指導してくれますから、出来る限りそれらのアドバイスに叶った生活、もしくは姿勢をするようにしましょう。長年の習慣や姿勢は、すでにクセになっていて、なかなか修正するのは難しいかもしれませんが、心がけることによってだいぶ痛みが和らぐので、大事なことです。

定期的な施術がいいのですが、首や肩周りだけの部分治療だったら、軽いハーフコースを隔週で、全体カイロならだいたい1ヶ月に1回程度の施術がベストなペースといえるでしょう。自分の体のコンディションを見ながら、その都度、施術者と話し合ったらいいでしょう。だんだんと痛みがおさまってきたら、施術の成果がでているということです。

カイロプラクティックの開業

カイロプラクティックは、整体と同様就学の義務や資格試験がないのですぐに名乗ること、開業することは可能です。でももしあなたが患者の立場になったら、そういったところで治療を受けたいと本当に思うでしょうか。やはり何かしらのライセンスや修行、しっかり勉強をした人のところに通いたいですよね。

開業に資格が必要ないとはいっても、患者さんとのやりとりや、その他、アドバイスや治療の方法などで、すこしでも患者さんが治療に疑問を感じるようになったら、客足はすぐに遠のいてしまうでしょう。海外に勉強にいったり、独自の治療理論によって治療を行なっている人もいるにはいますが、やはり本当に一握りではないでしょうか。

そのためには、すでに実績や顧客がついているところで学ぶとか、昔ながらに弟子入りする事の他に、信頼できる団体でライセンスなどを取得し、また自分でもしっかり勉強して、患者の信頼を勝ち取るしかないと思われます。

もしカイロプラクティックで事故が起こったとしても、その責任を曖昧にしないなど、患者さんの身になって考える覚悟が必要ですし、そんな治療院が最低限、開業する資格を持ち合わせているといっても過言ではないでしょう。そのレベルに達していない、良心的でない治療院も、実際は多いのが現状です。

カイロプラクティックの効果

接骨院やあん摩・マッサージ・鍼灸院で思ったような効果が得られなかった場合、カイロプラクティックを試してみるといいでしょう。また違ったアプローチからの治療でありいままで効果的な治療ができなかった人でも最終的によい治療法に巡り会える可能性があります。

またカイロプラクティックと整体はどのように違うのかという質問もよくありますが、根本的にカイロプラクティックは、疾病の原因が脊椎などの椎骨(運動分節)の構造的、機能的な歪みを治していく行為なので、それ以外の部分を施術しない、もしくは脊柱以外の骨格を矯正することはカイロプラクティックには当たらないというのは今の解釈です。

整体もそうですが、厚生労働省から明確な指標がないもので、実質的には、きわめて昔からの按摩、マッサージに近いものだと考えられています。ただし、脊椎というのはあらゆる部分に影響を及ぼすものですので、その分をしっかりマッサージしたり、ケアすることで、体の痛み、そして健康促進の意味はあると思います。多少、プラセボ的に思っていても、実際の施術によって痛みがおさまったり、体が楽になるなら続ける価値があるでしょう。腕のよいカイロプラクターを紹介してもらうといいかもしれません。

カイロプラクティックの免許

日本にはカイロプラクティックを管轄する機関、そして法の整備もないので、ある意味名乗ったもの勝ちというようなところもあります。でももし海外のカイロプラクティックの基準にのっとって資格を取得しようとすると、WHOのガイドラインによれば、入学前基準が理系大学程度の基礎科学ほどの知識を身につけている必要があるといいます。ただし日本の国際基準では高卒程度の知識程度で入学が可能というところもあります。

あくまで日本での施術である以上、日本ではとくに厳しい規定がないので、その分、施術者のモラルと技術が大事になってきます。もちろん、日本では資格としての評価が本国や外国とは異なりますが、やはり海外で、学士や修士などの資格を取得し、カイロプラクティック施術をしている人はそれなりに知識も豊富で信用できるものです。

もちろん知識や技術は、日本の専門学校で学び、あとは実地で様々な経験を磨いていけば十分技術者としてやっていけますが、カイロプラクティックを極めたり、きちんと医学の知識を身につけてから施術者になるのでは、患者の信頼や技術、トラブルの際にまったく違った対処法ができるのはいうまでもないことです。質の良い治療をするために、施術者自身でつねに技術研鑽、そして勉強をすることが大事です。

カイロプラクティックの普及

民間療法として、カイロプラクティックは十分普及しているといっていいでしょう。オステオパシーと違い、医師免許がいらないこのカイロプラクティックですが、海外、カイロプラクティックの生まれた地、アメリカでは、きちんとディプロマなどを発行する専門機関によってその知識や技術を養成し、しっかりした技術者を世に送りだしています。オステオパシーは、西洋医学修了者のM.D.と同じくらい権威のあるD.O.という称号があたえられ、正規の医師です。しかしカイロプラクティック師は、D.C.で、代替医療に分類されるので、これらの医師免許は必要ありません。

利用する際にも、整体とおなじく、代替医療であること、日本ではとくにそのライセンスの所在が不明な点があることで、しっかりとした知識と技術をもった人を探すのはわりに大変なことです。

しかし、民間療法として脈々と受け継がれてきた整体に比べると比較的新しい施術法、概念によって施術が行なわれている事が多く、整体よりもより新しい概念、そして体の歪みの是正としては、国内で十分市民権を持っているカイロプラクティックです。街中にカイロプラクティックは沢山開業しているし、評判のよい施術者も沢山いることでしょう。

カイロプラクティックのすすめ

カイロプラクティックは、関節アジャストメントや脊椎の不具合を解消するためには、非常に有効な方法と見られています。骨や接続部の不具合や歪みは、他の方法では治療しづらく、手指、腕などによって圧力を加え、徐々にその歪みを矯正していくことがベストと思われるからです。

しかし、場合によっては筋や骨格などに悪い影響をもたらすことがあるので、主治医にカイロプラクティックの施術を受けてもよいか相談したり、接骨院で話を聞いた方がいいでしょう。医師や接骨院でも、カイロプラクティックに懐疑的な人もいる一方で、すすめてくる人もいるので、それぞれの考え方一つということです。

現行法律では、カイロプラクティックを行なうこと、日本では民間療法の一つとして考えられていますが、明確な法律の規定がないために、もしロラブルが起こったときに責任がどこにあるのか、合法、違法ともいえないその施術は、厚生労働省の規定が待たれるところです。その点では、他の柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師等の国家資格とは性質を異にします。民間療法として、健康を損なわない程度に施術を受ける分には、そして適度に治療効果が出ている分には問題ないと思われます。

カイロプラクティックのはじまり

カイロプラクティックは、1895年にアメリカのダニエルデビットパーマーという人によって提唱されたもので、WHOによって承認はされているものの、日本では国家資格ではないので、ある程度のトレーニングをすることによって、だれでもカイロプラクターを名乗ることができます。

しかし、日本では国家資格ではないものの、アメリカなどではライセンス制度が定められていて、その上、カイロプラクターには、レントゲンなどを検査する権限があるために、日本の民間資格で与えられているカイロプラクターとしての資格とは大きな隔たりがあるし、日本では、実際民間資格やノーライセンスでもカイロプラクターを名乗ること自体はできてしまいます。

カイロプラクティック、つまり代替医療としては、医療の補助的なもの、そして治療や痛みのケアとして行なわれているもので、脊髄の歪みなどを治していきます。治療の理論の多くは科学的に明らかにされたものではないですが、プラセボ効果を含めて、腰痛や頸椎に関しての治療にはかなり効果があるものと見なされています。

資格としてすでに法制化されている国は、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、EU諸国などで、アメリカ政府の分類法ではオステオパシーは医学に分類され、医学部を卒業しないと施術できませんが、カイロプラクティックは補完代替医療に分類されるので、医師免許は必要ありません。