鍼灸のおこり

日本では江戸時代の庶民にも親しまれていた鍼灸です。人々の生活に根付いた民間療法として、長い歴史があります。これらの鍼灸技法の基盤が整えられたのは、日本では17世紀から19世紀にかけてでしたが、もともと鍼灸のおこりは、紀元前の中国に遡ります。その後、生薬の知識などとともに、東アジア全体に広がっていきました。

いまとなっては、西洋でも治療法として多くの治療者を輩出し、体の負担がすくない確かな治療法としてどんどん広がっていっています。鍼灸の治療は、症状の緩解、多様な疾患の治療、そして健康増進など多くの効果が期待でき、また治療の方法も独自で、最初はその治療法に驚きますが、その見かけの程、痛みや苦痛はすくなく、継続治療によって確実に症状はよくなっていきます。

江戸時代から日本の医療は、医師は漢方医、そして鍼灸やマッサージ、つまり按摩の仕事は、視覚の不自由な人の職業として、鍼灸師や按摩が分担して担ってきた経緯があり、明治になって西洋医学が入ってきてからは、医師は西洋医療を受け入れ、鍼灸、按摩は慰安業として残されましたが、民間療法として鍼灸への信頼は厚く、その後国家資格なり、いまも一つの健康法、そして治療法として幅広く用いられています。

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